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No.01 大地震はいつ起きるのか?
平成17年9月1日 
 
このサイトの画像は片吹団地の古屋英隆さんが団地のあちこちで描いたスケッチです。
我が街、さて何処でしょう?

​  いつ起きるかわからない

自然災害は、地震,台風、竜巻、火山噴火、洪水、大雪など多岐にわたり、このうち私達の片吹に直接に影響の及ばないのは津波と火山噴火くらいで特に地震は何時来るか予想がつきません。

 

片吹団地はご承知のとおり丘陵地帯を造成して出来た住宅地で、殆どの家の4辺のうち1辺は隣家または道路との間は崖になっており、道路も殆ど坂道です。地盤は良い所とされていますが、造成時の盛土がどのように行なわれたかはよくわかりません。建物は殆ど木造家屋で住宅の密集度は約45戸/ha(公園面積は除く)で、高密集地域の80戸/haに較べれば普通の密度で幸い延焼危険区域にはなっていません。(1ha=1万m2) 地震調査委員会が作成した地震予測地図に依れば、今後30年以内(今50才の方は80才になるまでの間)に、震度6弱の大地震が片吹団地に起こる可能性は14%(震度5弱は98%発生)と言われています。 この14%は、交通事故死の0.2%、交通事故による負傷20%、自家火災の2%に較べてこれは大変だと思うか、たいしたことはないと思うかは人それぞれでしょう。 

 

平成17年7月下旬には千葉を震源とする震度5強の地震が起こって交通マヒが発生、又8月中旬には宮城で地震が起こったことは記憶に新しいことと思います。日本の面積は世界の陸地の0.3%程度に過ぎないのに世界で発生したM6以上の地震のうち、20%は日本で起きたのです。

  片吹の被害を最小限に食い止めよう

首都圏では関東大震災(1923年、M7.9)以来、大地震は起きていませんが、既に80余年経過しています。幸い未だ起きていないのですから、これから防災準備を行なえば十分間に合います。子供・孫のため、そして自分達のために防災の事前準備をしておきませんか。 我々は専門家ではありませんが、今後、素人なりに大事と思う防災のポイントをシリーズ゙でお届けしますので是非、対策を実施して頂き、片吹の被害を最小限に食い止めようではありませんか。 先日、6月8日に団地で始めて安否・安全確認訓練を行ないましたが、皆様のご協力のお陰でアンケートを75%提出して頂けました。 

 

​  日頃の訓練

大地震が起きた時に行なう行動訓練として、家族の安否確認をした方が82%、避難路の確保をした方が85%、火の始末をした方が87%、近所の安否確認した方が49%でした。良い成績ですが、本番の時も出来るように日頃訓練しておく必要があります。

 

  もし大地震が起きてしまったら...

(1)最初の3分間で生死の運命が決まる、先ず自分の命を必死に守ること。

(2)次の3時間は家族の安全を確認してから近所の安否確認、救助を行なう。

(3)3日間は地域の人達と協力、助け合って生き延びる、が大原則です。

 

大地震が起きた直後の3分間、震度6弱なら立っているのが困難、6強なら這わないと動けない、震度7なら揺れにほんろうされ自分の意思では行動出来ない状態です。

 

​  落下物、ガスやストーブに注意

従来、「地震が起きたら机の下に身を隠せ」と言われてきましたが、大地震(特に直下型)で は机が落下物に潰されてしまう恐れが高いのです。揺れを感じたら最初の弱いうちに(初期微動,P波)すばやく脱出路を確保する習慣をつけておくことが重要です。特に最初に弱い揺れを感じた時に大多数の人が大したことにはならないだろうと自分に都合の良い方向に考えたがる、危機予兆を認識したがらない心理が働くそうです。(正常性偏見)小さな地震の揺れでも先ず出入口を開ける癖をつけましょう。大きな地震でも動けないような大きな揺れは1分間、長くても2分間で収まります。この時を逃さずガスコンロや石油ストーブなどの火元を消して、余震が起きる恐れが高いので外の安全な場所に逃げましょう。

 

とにかく、みんな生き延びようではありませんか。

 

次回は「家屋の補強」について考えます。

 

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