top of page
No.10 大地震が発生した時
平成18年6月15日
 
このサイトの画像は片吹団地の古屋英隆さんが団地のあちこちで描いたスケッチです。
我が街、さて何処でしょう?

 

  最初の3分間が生死の分れ目
突然襲ってきた大地震!!!最初の3分間が生死の分れ目となります。先ず自分の命を守ることが先決です(『自助』)。遭遇する場所はわが家、会社、学校、路上、電車の中等々。就寝中も起きている時も時間と場所の区別無く襲ってきます。余裕があれば火を消し玄関の戸を開けて出口を確保しますが、首都直下型地震では先ず無理でしよう。しかし南関東地震や東海地震のような海溝型地震では先ず初期微動(P波)が主要動(S波)の前にやってきますので、この時に火元の始末と出口確保が出来ます。(南関東地震では想定震源地が片吹より40km離れているので本震の4~7秒前に弱い揺れを感じます。)地震を感じたらたとえ弱くてもすぐに火の始末と出口を確保しましょう。
 
今までの大地震は1分長くても2分以内に大きな揺れは収まっています。このチャンスに、対処出来なかった火元のガス器具栓を閉め、電気ストーブ、アイロン等のスイッチも切りますが、失火しても大きな炎に燃え上がるまで2、3分、時間がかかりますので、慌てずに周囲に知らせて初期消火を行いましょう。又、余震が襲ってきますので、家の中が危険と感じたら電気ブレーカーを切り、屋外のガス元栓を締めて外の安全な処に避難しましょう。

  次の3時間で、家族、次にご近所の安否確認を行います
但し、負傷者の救出は数人で行うこととし、家族の負傷者救出もご近所に応援を頼みます(『互助』)。負傷者の救助作業については、「片吹も危険がいっぱい? No.9」 を読み返して下さい。このあと3日間は、地域の人々と助け合って生き延びる努力をしましょう(『互助』)。 
大地震等の災害が発生した場合は、建物の倒壊、火災、水、電気、ガス等ライフラインの断絶、道路の損壊等の被害が広範囲に且つ、同時に発生します。倒壊した家が道路を塞ぎ、道路も地割れが起きたりした中で、消防車、救急車やパトカーが来る訳がありません。私達の周囲(ブロック内)は自分達で何とかしなければなりません。阪神・淡路大震災の時も、近所の人達が倒壊した家屋から60%以上の人々を救助しましたし、発生した火災の多くを初期消火段階で消し止めています。この様な大災害が起こった状態で何とかしようにも、日頃からご近所で顔見知りになっており訓練も時々はしていないとなかなか出来ないことと思います。(自治会防災訓練には積極的に参加しましょう。)

  自分たちで守る

消防、警察、自衛隊等の『公助』 が機能するには最低3日間はかかるため「自助」、「互助」によるしか手段はありませんので、発災直後は自分達の生命、財産は自分達で守る覚悟が必要です。 
自治会には災害対策本部が立ち上げられます。もしご近所にまったく顔見知りがいないと家の下敷きになった時、助けに来てくれない恐れがありますが、1人でも顔見知りが居れば、1回のチャンスが有ります。仮に現在、4人の知り合いがご近所に居る場合、向う3軒両隣の5人に増やせば組合せが倍の31通りのケースに増えていざと言う時に救助に来てくれる可能性がかなり高くなります。勿論、日頃親しくなくても災害時にはご近所で気遣ってくれるでしょうが、顔が浮かべばもっとすばやい救助が出来ます。特に災害時要援護者(高齢者、要介護者、障害者、子供、外国人等)の方は日頃からご近所に親しい人を作っておいた方が良いと思います。幸い無事であれば近所に大声で伝えたり、タオル等目印を門に掛けたりして知らせましょう。(無駄な捜索や二次災害を防止するため。) ご近所との伝手があれば防災だけでなく、防犯上も有利です。打算的と思われるかもしれませんが人間1人では出来ることは限られていますので、日頃からご近所の方とは顔見知りになっておきましょう。
 

  • 日頃からご近所の方とは顔見知りになっておく。

  • 地震に対する最大の防災は自分と家族の命を守れるように事前に家の補強等の対策を 講じておくこと。

  • どんなに弱い地震でも直ちに火の始末と出口を確保する癖をつけておくこと。

  • 万一不幸にして大災害が発生したら、先ず自分のブロック内で負傷者の救出、そして 失火したら初期消火を自分達で協力し合って迅速に行うこと。

 
公的機関の援助は まったく望めないと考えましょう。
 
次回は、「片吹の危険」について考えます。

bottom of page