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No.12 減災への取組み
平成18年8月15日
 
このサイトの画像は片吹団地の古屋英隆さんが団地のあちこちで描いたスケッチです。
我が街、さて何処でしょう?

 

現在、東京、横浜地区周辺で近い将来に起こる可能性の高いと考えられている大地震には、「南関東地震」、「東海地震」、「東南海・南海地震」、「首都直下型地震」があます。 

                                           

  南関東地震東海地震東南海地震首都直下型地震

  • 地震規模(マグニチュード)M6.7~7.2M8.0M8.1M7.0

  • 今後30年間に起こる確率70%、86%、60%、70%

  • 今後10年間に起こる確率30%・片吹に今後30年間に起こりうる全ての地震の発生確率 :震度6弱以上の地震14% 、震度5弱以上の地震98% 

 

  生命と財産を守る

これらの地震発生確率をどう受けとめるかは人によって違いますが、30年間に交通事故で命を落とす確率0.2%に較べてかなり高い割合で大地震に遭遇すると考えられます。今後、起こるであろう自然災害に対してどの様に備えるかは災害発生率をどう捉えるかにより異なってきますが、基本的には全ての住民は自分の生命と財産は自分で守る義務と責任があると思います。極端に考えると、震度7位の地震では崩れないしっかりした地盤の上にある頑丈な構造の家に住んでいれば安心かもしれません。

次に家は倒壊しなくても倒れてきた家具類の下敷きになってしまったら堅牢な家に住んでいる意味がありません。家具の固定や重量物は上の方には置かない配慮や寝室や子供部屋内の家具配置を考える必要があります。 大災害が起きたらすぐに被害に対処することになりますが、人的被害については取り返しがつかない最悪の場合もあり、物的被害についても復旧、復興するのに大変な労力と資金が必要となります。家屋の復旧までの長い避難所生活は老齢者や災害弱者にとって耐え切れないほどの苦痛が伴ないます。 自分の家の安全性を高めれば町全体の安全性も高まります。家が倒壊しなければ強い揺れが収まってからでも火の始末も出来ますし、失火して隣近所の家が類焼する可能性も低くなります。 万一、失火しても火元が限定されていれば皆で初期消火することが出来ますし、家の倒壊で道路を塞いでしまうことも減ります。

 

  大災害発生時に最初の3分間を無事に生き延びるために

  • 日頃から家族全員が防災意識を高めておく。

  • 向う三軒両隣とは特に日頃から声を交わして会話のある関係を維持しておく。

  • 自分の家の安全性を平常時に出来るだけ高めておくこと。(家その物の安全性と家の中の安全性に重点を)

  • 敷地内の擁壁の状態を時々は見回って歪んだりひびが入ったりしていないか確認しておく。

 

​  絶対大丈夫ということはないが…

これらのことが出来ていれば、非常食/飲料水の備蓄、防災機材の備えなどは二の次です。高齢化している片吹団地では大災害が発生してから対処するよりも、日頃から防災・減災に知恵と労力を使い資金も投入して備えた方が効果が高いと思います。この一年間、皆で防災について考え、多少なりとも対策をしてきたと思いますが、災害は想像以上の猛威を振るうものですし、又過去の経験を超えることもあります。どんなに対策しても大自然の前に完璧はありませんが、日頃から謙虚に高い防災意識と知識、技術を持ち続ければいざと云う時にきっと役立つと信じています。

 

筆者らは災害の直接経験は有りませんが、過去の貴重な教訓を生かすべく拙い文章をお届けしましたが、間違いや曖昧な点もあったと思います。更に役立つ物にするために皆様のご指摘、ご提案をお待ちしています。長い間お付き合い頂き有難うございました。今後も形を変えて役にたつ情報を発信していきたいと考えております。

 

 

終わり

 

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