大災害が発生した場合に、家が倒壊することもなく家具の下敷きにもならずに曲りなりにも家族全員が無事で生き延びられた幸運の後に防災用品が必要になってきます。(命を落としてしまったら防災用品を準備してあっても役立たずです。) 突然激しい揺れが起こった時、わが身を守るのが精一杯で、揺れが小さくなったら火元を確認し、続く余震に備えて玄関の扉等を開けて脱出口を確保します。この時、倒れた家具や散乱した食器、本などをかき分けてスリッパを突っかけて台所や玄関に辿り着くのが精一杯でしよう。
防災用品の保管場所
このような状態で非常持出袋を持って出るのは玄関近くに置いておく等、日頃から置き場の点検と持出訓練をしておかないと難しいと思います。もし庭の物置とか車庫に鍵のかかる安全に置いておく場所があれば、家の中ではなく外に置いた方が良いと思います。但し、万一、盗難にあって困る物は置かないようにします。(証書などは防犯上入れない。)勿論、各家庭で条件は異なりますので、自分の家ではどうするか各自で考えて保管場所を決めて下さい。ーーー家の中では枕元や玄関に、外では物置、車庫や車の中に用品を仕分けして保管します。
防災用品の準備
災害発生後は家の中には入れない状況になっているものと考えましょう
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大地震後、自分の身を守るためや家族、隣人を助けるための道具
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延焼の危険から一時、避難する場合に持っていく非常持出品
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その後戻ってきて避難生活をする時に必要な物とに分けて保管します。
防災用品の種類、保管量は各家庭の人員構成や状況を考慮して選定して下さい
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食料品は期限を考慮し、衣類は夏冬用に定期的に点検・入替えをします。
緊急時の必須品
身の回り品脱出及び救助必須品身につけるか枕元に置いておく。
物置か車庫(防犯に注意)
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笛(身に着ける)
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懐中電灯
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金槌・スリッパ又は 靴
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貴重品バッグ
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スペア鍵
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バール
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ノコギリ
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ジャッキ(車の中)
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脱出用ロープ(2階ベランダ)
準備しておく防災用品
避難時に持参するもの避難場所生活で要るもの収納先
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非常持出袋に各自入れておく。
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プラスティックストッカー等に仕分けして備蓄しておく。
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10kg以内におさめる。(背負える範囲で)
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保管場所玄関又は物置(鍵がかかること)物置又は車庫車のトランク(ナタ、バール、ノコギリ、ジャッキ等)
最低限の必需品
《食料品》
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飲料水缶
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乾パン
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チョコ、飴
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飲料水ポリタンク(20L)
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袋入無洗米・缶詰
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レトルト食品、インスタントコーヒー
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食塩壜。缶詰、缶切など
《衣類》
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下着
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タオル
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軍手
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毛布
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防寒着(季節毎)
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雨具・ヘルメット
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厚底靴
《日用品》
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筆記用具
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携帯電話
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ティッシュ
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生理用品
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多機能ナイフ
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ローソク
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ガムテープ、ハサミ、カッター類
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カセットコンロ、予備ボンベ
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まな板、 コッヘル(鍋)、紙皿/コップ
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トラロープ
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寝袋
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工具類:シャベル、ブルーシート
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トイレットペーパー、簡易トトイレ、ショッピングカート
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雨具
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手動発電ラジオ
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その他
ローソク、ラップ、風呂敷、懐中電灯、予備電池
ライター、ポリ袋、シート、防塵マスク
《救急品》
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持病薬
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常備薬、包帯、ガーゼ、脱脂綿、小ハサミ、絆創膏
《貴重品》
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現金(10円玉)
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認印・免許証・家族写真・保険証コピー・証書類コピー
《固有品》
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ミルクセット、紙オムツ
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入歯・老眼鏡可能な限り持参したい必要品
次回は、「防災マップの活用」 について考えます。