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No.9 自治会保有の防災備品
平成18年5月15日
 
このサイトの画像は片吹団地の古屋英隆さんが団地のあちこちで描いたスケッチです。
我が街、さて何処でしょう?

 

我々が生きている時代に不幸にして大地震が発生する恐れは残念ながら大きいと考えられています。いくら備えをしておいても大自然には勝てる訳も無く、かなりの被害は出るでしょう。然しながら物的損害はさておいても人的被害は極力減らすべく、救助機材は家庭においても自治会としても出来るだけ揃えて置きたいものです。

 

平成7年1月に発生した阪神・淡路大震災の時に、救出作業で一番欲しかった物(即ち、不足していた物)はノコギリ、バール、ジャッキ、ロープ等の「道具」だったと言われています。先の「片吹も危険がいっぱい?」No.7でも触れましたが、各家庭では、バール、金槌、のこぎり、車用ジャッキ、ロープなどは是非、車庫の中や取り出し易い処に備えておくことをお勧めします。

 

  自治会の備品・機材

自治会には防災倉庫が3棟有り、自治会館庭の会館倉庫、旧自治会場所(東片吹との境界)の旧会館倉庫及び片吹公園内の公園倉庫の3棟です。中には下記のような主な備品・機材と非常食/飲料水が保管されています。

これらの倉庫は常時は施錠されていますが、非常時には自治会が開錠します。備品・機材は原則、3ヶ月毎に保守・点検を行い管理しています。

 

【自治会防災倉庫に保管の主要防災備品・機材】

  救出活動の基本

  • 我が身の安全を優先し火元の始末をしたら、家族の安否確認を行う。

  • 外に出て隣近所に声を掛け合い、安否の確認をお互いにする。

  • 特に高齢者、身体に障害がある方には日頃から皆で注意しておき、安否確認を急いで行う。災害時要援護者も日頃からご近所に状況を伝えておく。要援護者は無事であれば必ずご近所に連絡を取り無駄な捜索を防ぐこと。

  • 要救出者がいれば近所の力で助けるが、必要なら応援を自治会に頼む。

 

  救出活動時の注意

  • 挟まれている人には声をかけ安心させる。又、取り残された要救出者の人数を確認する。

  • 救出作業は出来だけ大勢で、自分達と負傷者の安全を確認しながら作業する。

  • 余震による建物倒壊や救出作業中の崩壊等による二次災害に気をつける。

  • 火災の発生に備えて近くに水や消火器を用意する。

  • 救出作業中は活動全体を監視する者を二方向に複数名を配置する。

  • 救出は「人命の危険が切迫している人」、「救出作業が容易な人」を優先する。

  • 金てこ、鉄パイプ(5cm以上の直径)、角材(10cm角以上)を使って挟まれている空間を  てこの原理で広げる。

  • ジャッキを使う時は隙間が有れば自動車用ジャッキで、隙間が無ければ爪付きジャッキを使用。

  • いづれの場合も、折角作った空間が崩れないよう角材等ですぐに補強する。

  • 障害物を慎重に取り除いて、負傷者の容態を見ながら救出する。

  • 長時間、重量物に挟まれていた負傷者はクラッシュ症候群(挟まれた筋肉が挫滅し、抹消の血液が環流しないため、心不全や腎不全を引き起こす)の恐れがあるので、そのままの状態で医者を呼ぶ。

  • 救出者は出来るだけ早く診療場所に搬送する。

 

 

 

次回は、「大地震が発生した時」について考えます。

 

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